多汗症（たかんしょう）とは日常生活に影響が出るほどたくさん汗をかく病気です。
多汗症の中でも全身に多量の汗をかくものを「全身性多汗症」、わきや手足など体の一部だけに症状があるものを「局所性多汗症」と呼びます。

多汗症は感染症や糖尿病、神経の損傷など他の病気が原因として起こるものもありますが、特に原因のない場合や原因の分からない多汗症もあります。

多汗症の原因・部位によって、治療方法は異なります。そのため、まずは問診で患者さんの汗に関するお話をうかがい、どのタイプの多汗症なのかを確認します。 その後、患者さん自身の自覚症状の強さであったり、日常生活への支障の程度などを確認し、重症度を判断します。

当院では原発性腋窩多汗症（わきの多汗症）について、保険適用の外用薬を処方して治療を行っています。

また、原発性局所多汗症（わきや手足などの多汗症）に自費診療で塩化アルミニウム外用液の処方も行なっています。（塩化アルミニウム外用液の処方については保険適用外のため、別途自費診察料がかかります。）

多汗症の治療においては、患者さんの生活、職業などによって多汗症の重症度の判断や、適した治療法が変わります。

今まで自費診療の外用が一般的でしたが、最近ではわきの多汗症に保険適用の外用薬の処方も可能になり、治療の幅も広がっています。 当院では行っていない他の治療の選択肢についても診察の上適切な施設をご紹介しますので、ご相談ください。